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公衆浴場背景画保存会・東大和が発足
懐かしの背景画を残そう
前号の「富士見湯レポート」は、露天風呂付き銭湯の紹介というユニークさも手伝って、大きな反響があった。
その中で、今では懐かしい銭湯の背景画を保存、展示している人が市内にいるというので取材した。
そのユニークな活動をしているのは、立野のグリーンタウン在住の小野敏子さんで、この1月に「公衆浴場背景画保存会・東大和」を全点十数名で、発足させたばかりである。
小野さんは、消えゆく銭湯の背景画を庶民の文化遺産として保存する運動を広告業を営む兄らと行い、昨年春には兄のいる板橋区で保存する会を誕生させてきた。そして、今度は自分の住んでいる東大和でも運動を広げたいと、仲間を募り東大和の会を発足させたと
いう。
会の具体的な目標は、現在では数人しかいない銭湯のペンキ絵師の一人である佐怒賀次男(66)さんに、実際に描いてきた富士山や松島の背景画の10分の1のミニ版(といっても縦70センチ×横180センチの大作)を150種類作ってもらって保存し、それを老人ホームなどの福祉施設に無料で貸出して、楽しんでもらおうというもの。
そのミニ版の制作費用は会員を広く集めて捻出するが、現在すでに50枚程が完成しており、各種イベントにも貸出しをしているという。
小野さんによれば、東大和市内の銭湯で昔ながらの背景画があるのは錦湯(向原六丁目)だけだという。市内の銭湯自体が今では三軒に減り、生き残りを賭けて改築した富士見湯(南街六丁目)や新明湯(新堀一丁目)でも、ペンキ絵師がほとんどいなくなり費用もかかることから背景画をタイルモザイク模様に変えざるを得なくなっている。そうした流れは全国的なもので、残念ながら懐かしの背景画は更に減りつつあるという。
大正から昭和にかけてのまさに庶民芸術とも言うべき銭湯の背景画を、少しでも後世に伝えたいものである。保存会運動へ銭湯ファンの皆様のご協力を。
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